2011年12月29日木曜日

12/23 木曽御嶽山 「引き返すのも勇気」篇

今回は職場の丸ちゃんと御嶽山にアタックしました。
木曽駒〜空木岳縦走で一目惚れしたこの独峰を、落とす!


朝6時半諏訪を出発。凍結注意!

スタート地点のスキー場に到着。
ここからリフトに乗って一気にチートwwwなんて余裕をかましていたら、







スキー場のおじさん「すいませんが、滑走具をつけてないと乗れません。」








!?




そうですか。。。
仕方なくスキー場のゲレンデ(3キロ)をハイク!

くっ!思いのほかパウダー!足下とられる!これじゃあ登りきる前に日が暮れる!!




な〜んてこともあると思って
今回は自作のスノーシュー持参です!

どーん!

百均の「バスタオル用折り畳みハンガー」と「洗濯用ネット」を組み合わせて制作。
果たしてヒンジは俺の体重に耐えられるのか、、、!?



お、意外といける??

このスノーシュー、設計ミスで踵方向に面積が集中してしまいました。
しかし、これが良かった!

 踵が上がるので、
足をスムーズに運べるんです。


つま先にほとんど面積が無いのでキックステップで雪面蹴り込みやすく、抜きやすい。


しかーしやはりヒンジはもろく、使用1時間で右足のスノーシューが折れてしまいました。

無念!
けど、その後は両手のストックと片足のスノーシューの3点保持で楽は楽にハイクできました。次のは片足用にしようかな。軽くなるしね。

2時間半でゲレンデの最高地点。少し上り詰めたらそこには神社が。
足跡一つない雪の神社にお参りです。



お参りといえばアレですね、アレしますよね。



























銅鐸マン☆








こっからが大変。足跡無しでどこが登山道がわからん!
丸ちゃんと薮漕ぎならぬ雪漕ぎで登山道を探します。。。

ようやく登山道を見つけ、御嶽山を目の当たりにします。
御嶽山山頂へと雲が吸い寄せられて行き、渦が巻いています。
時計は昼の13時を指しています。残念ながら、今回はここ迄。
悔しいけれど、冬山は怖いからね。



実は写真の地点からが本当の登山道で、秋迄は雪の無いスキー場を車で駆け上がってここ迄来れるんです。


今度はバックカントリー装備で来てやる!板履いてリフトに乗って、山頂から直滑降してやる!

2011年12月9日金曜日

12/7鳳凰三山

南アルプスデビューしてきました!
挑戦したのは鳳凰三山(地蔵岳、観音岳、薬師岳の総称)
前日の天気予報では曇りとでていましたが、すばらしく快晴でした!

朝7時登山口のある青木鉱泉を目指します。

さあここからスタートです!太陽はまだ山に隠れています。

手始めに、、、














身を清めます。

鳳凰三山縦走にはいくつかコースがありますが、今回選んだのはドンドコ沢コース。
滝の名所が数多く待ち受けます。

だんだんとスケールが大きくなります(鳳凰の滝)

そして一番の・・・



五色滝に

登ってみました。

一メートル横に落石降ってきてさすがにビビって中断しました。
目的を忘れていましたね、登山です!

しぶきを受けた岩には氷のコーティングが。





生まれて初めて見る現象の数々。
自然は予想を見事に裏切ってくれます


この道草で1時間のタイムロス。早くも恐怖の日没下山が確定です。

さあ、鳳凰三山最初のピーク(地蔵岳)が見えてきました!
ちょこんと見えてるオベリスクを目指します。

右の林から抜け出し、風が吹きつける稜線を目指します。アイゼン装着!

これがまた急坂
酸素の薄さを感じます。鼓動の大きさ感じます。

いっぱいいる!写真の右前方にそびえ立つオベリスクまで50m!

オベリスクのてっぺんへの取り次ぎは、頂上から垂れ下がるロープのみ。
念のため念のためで用意されている5本のロープも、経年劣化で繊維が傷んでいます。
垂直高さ4メートルの巨岩に、ロープをたぐって登って行きます。途中で休む余裕はありません。手放せば死、ロープが切れれば死。そんな緊張感の中で、怯む自分はいませんでした。
何故だか上へ上へと突き上げる衝動があったのです。

そして今回は柄にも無くカッコ付けさせて頂きました。














これ、オベリスクのてっぺん(2764m)です。手前が観音岳。
もうオベリスクには登りません。
宝剣岳の頂上をマンホールの大きさと例えましたが、
オベリスクの頂上は、、、ダメだ例えられない。
風により浸食され予測不可能な凹凸で成り立つ一畳の空間。
周りは全方向垂直岸壁。
座ってるはずなのに身体の揺れが止まりません。風が原因か、酸欠が原因なのかはわかりませんが、ここにいたら落ちると思いすぐに降りました。



オベリスクのおかげで体力と精神力を大量消費してしまいました。
以下だんだん心が弱って行きます。笑

鳳凰三山最高峰の観音岳(2840m)で「やりきれない鳳凰のポーズ」

薬師岳(2780m)「ポーズとかどうでもいいから帰りたいポーズ」


ハントした頃には日が傾き始めていました。16時半。
コースタイム4時間半の中道登山道を2時間半で走破して帰りました。
日没からは恐怖です。道しるべをたよりに道からはみ出したら遭難です。救助に莫大なお金や、命を失います。くれぐれも登山計画は慎重に。日帰りでもヘッドランプは忘れずに。

今回もスノーシューサックLが活躍。ありがと。

2011年12月5日月曜日

11/28,29木曽駒ヶ岳〜空木岳縦走ツェルト泊

前回の経ヶ岳から始まった、北から攻めます中央アルプスシリーズ。

まず目指す木曽駒ヶ岳は中央アルプスの最高峰(2956m)。
初冬のリサーチです。無い金はたいて購入したピッケルとアイゼンを使っていきます!
今回も単独行、曇りのスタートです。
スタート地点の千畳敷は、ロープウェイの駅としては日本最高所(標高2612m)。

7分半で1000m標高上がります。
さあ千畳敷駅が見えてきました。

ロープウェイのおかげで登頂も容易なため、観光客も多く搭乗していました。

しかし、千畳敷はすでに積雪10cm。観光客の皆さんは千畳敷で足止めです。
早速アイゼン(12本爪)を装着して登り始めます。




まずはい、

先客のおじさんがいたのでここでは露出を自重しました。

眺望良しでしたが、曇りだったため写真はあまり撮りませんでした、、。
急いで次の宝剣岳を目指します。


雪ではありません。
岸壁にこびり付いた氷が折れて道に落ちて積もっているのです。
ガラスの破片の上を歩いているよう。高く澄んだ音がします。





宝剣岳へのルートは日本一滑落事故が多いとも言われています。
幾多の危険な鎖場を登り、、、



ピークハントジャンピングッ!!

足場はマンホールくらいしかありません。断崖絶壁の頂点は360°の大パノラマです。
そんな中で吸う一服は最高です。雲になった気分です。最高です。写真じゃ伝わらない感動が山にはありました。

さて、登ったからには下りもあります。ここからの鎖場の連続こそが恐怖でした。写真を撮る余裕はありません。

岩の隙間にびっしり詰まった植物

岩の隙間は吹雪の影響も受けづらいため雨水が凍らず染みわたる(のかな?)
植物の力強さ感じました。指で押すとゴムのように弾力があります。


さて、
今まで山に行く度に心の隅で引っかかる恐怖がありました。それは





熊。




宝剣岳を抜け、極楽平を抜けると、見晴らしの良い稜線ルートです。
ただそこら中にあるんです。熊の足跡が。雪の上に力強く残っています。
後ろからつけられていたらと思うとゾッとします。何度も何度も振り返りました。


ようやく今日の目的地である檜尾避難小屋がみえてきました(16時半頃)。ちっこくてかわいい!!

檜尾避難小屋

まさかの避難小屋の前で幕営します。笑
ツェルトが冬通用するのか!?オトコの実験です。

待ちに待った夕飯はカレーです!見た目より量!!!

お腹いっぱいでシュラフに潜り込みますが、
風強過ぎでバタバタたなびくツェルトの音が耳障りで寝付けません!!!
ただ曇天のおかげで放射冷却が起きず、明朝も2、3°はあったと思います。
3シーズン用シュラフに上下ダウン着込んだら寒さは感じませんでした。
せっかく持ってきたホッカイロ10枚は無駄でした。。。


翌朝は晴れ間ものぞきました。朝7時に出発です。寝坊です。
目指す空木岳(2864m)です

振り返れば御岳山が!独峰の存在感の大きさに胸うたれます。



アップダウンが激しいルートを超えて、、、12時半!


















どーん!

あ、間違えた、
































どどーん!!!(世界平和)

歩いてきた長い道のり
とうとう下山です。

尾根を下って行きます。


中央アルプス様、本当にありがとうございました。
(今回は二座の百名山ハントでした♬)